元警察官ケイの警察ブログ

市民側からはわからない警察官の本当の姿を伝えるブログ

合鍵を持ってなかった一人暮らしの女性に起きた悲劇

これは実際にあった一人暮らしの女性に起きた悲劇

 

真冬の深夜

自宅の玄関ドアの前で1時間以上立ち尽くし

3万円を失い

翌日は家から出ることができず

さらにその翌日は、自宅に侵入者が入らないから恐怖に怯えた日を過ごした

 

そんな3日間の話と、一人暮らしをするすべての人に知って欲しい教訓の話です

 

1、疲れて深夜に帰宅した寒い冬の夜。凍えながら家の前で1時間以上待ち続けた

アパートで一人暮らしをしていた薬剤師の女性

その日は職場の飲み会があり、夜11時頃に帰宅した

玄関ドアを開けようとバッグから鍵を出そうとしたところ・・・

ない・・鍵がない

鍵がないことに気がついた

 

飲み会をした店で落としたのか

問い合わせてみたが、座っていた席の付近に鍵は見当たらないという

駅にも問い合わせたが届いてはいなかった

 

自宅に入れない

真冬の12月の深夜

玄関の外に立ち尽くしている間に体はどんどん冷え切ってきた

 

とにかく家に入りたい

彼女はネットで、鍵代行サービスを探した

鍵代行サービスとは、鍵のプロで、鍵を開けてくれるサービスだ

↓こういう業者で、鍵を無くしたり盗まれた時にめちゃくちゃ助けてくれる。

 

いくつか業者が見つかりその中からとにかく一番早く来てくれる業者に頼んだ

業者は40分くらいで来てくれた

「この鍵なら開けられそうですね。料金は3万円になります」

 

さ、さ、3万円!

その価格に驚いたが、今はこれしか方法がない

彼女は依頼するしかなかった

 

自宅の鍵を紛失するとこんなに高額な代償を払うことになるのだ

業者はあっという間に鍵を開錠した

 

こうして3万円もの痛い出費と引き換えに彼女はようやく自宅に入ることができた

 

しかし大変なことはまだまだ終わりではなかった

 

 

 

翌日、家から出れない

彼女は大家からスペアキーを渡されていなかった

彼女が持っていた自宅の鍵は無くした鍵だけだった

 

つまり彼女は家の中からしか施錠することができない

つまり出かけられないのだ

出掛ける時は、鍵を掛けずに出掛けるしかない

 

しかし女性の一人暮らしだ

犯罪者に侵入されたらもう終わり

たとえ10分の外出でも、無施錠で出かけるにはリスクが大き過ぎる

 

こうして彼女は外に出かけることができない状況になった

大家に連絡したところ、現在遠出中で3日間帰らないという

つまりこの日だけでなく、しばらく出かけられないということだ

 

たまたまこの日は仕事が休みの日だっため、出かけなくてもなんとかなった

しかし明日は出勤だ

一体どうすればいいのか

 

食料も買いに行けない。いつまでもこのままというわけにはいかない

困り果てた

スペアキーがないとこんな詰んだ状況になってしまうのだ

 

 

結末は・・

この女性の結末はどうなったか

無事に鍵は見つかった

職場に事情を説明するために電話をして、薬剤師の白衣のポケットを調べてもらったところ、そこに鍵が入っていた

職場の人にお願いをして自宅まで持ってきてもらった

こうして3万円の出費だけで済んだ

 

 

教訓

今回の女性は鍵を職場に忘れてきただけだったためこれで済んだ

しかし、もしどこかで落として見つからなかったらこれだけでは済まなかった

鍵は誰に拾われているかわからない

それがどこの家の鍵かはわからないとはいえ、いつ入られるかわからない

そのため自宅の鍵を交換する必要が出てくる

その費用はおそらく3万円では済まないだろう

 

家の鍵を無くすということはこれだけ大変な日を過ごすことになるということです