元警察官ケイの警察ブログ

市民側からはわからない警察官の本当の姿を伝えるブログ

警察官採用試験の提出書類にはどんな課題があるか

今回は、警察官採用試験を目指す方のために、試験の応募書類ではどんなことを書くのか、都道府県警察別に紹介します

特に、志望動機や自己PRなど、文章量が多く、考えて書く必要がある項目について紹介します。

情報源はかなり信用できるものです。

今回↓のようなツイートで実際に警察官試験を受けた方に協力をお願いしました

 

ありがたいことに、たくさんの方から協力のDMをいただくことができました

その多くが警察官試験に合格して現役の警察官をやっているという方たちでした

そのため、かなり信用度が高く正確な情報で、しかもここ数年以内に受けた人ばかで鮮度も高いです。

すべての都道府県警察について情報をもらえたわけではありませんが、どの都道府県警察でもだいたい共通して対策しなくてはいけないことがわかってきました。

全ての都道府県で、一次試験合格後に志望動機や自己PRは書くようです

また、最近感動したことや理想の警察官像など、都道府県警によって少しユニークな課題が出されるところもあるようです。

警察官を目指して試験を受けるという人は、早めに把握して準備を進めておく必要があるでしょう。

 

以下、北から南に向かって紹介していきます

 

マスコットの画像の出典:警察庁ウェブサイト(https://www.npa.go.jp/about/overview/mascot.html)

 

1、秋田県警

秋田県警

一次試験通過後、面接カードと健康診断用紙が送付され、集団面接の会場で提出する

内容は自己PRや志望動機など

字数は約150〜300字くらい

【追記項目】

秋田県警察を志望した動機・理由(100字程度)

・採用されたらどのような仕事をしてみたいか(100字程度)

・あなたが感じている警察のイメージ(100字程度)

・あなたが考える自分の性格(長所と短所50字ずつ程度)

・趣味、特技、資格(100字程度)

・各種社会活動(ボランティアなど)

・クラブ活動、生徒会活動で打ち込んだこと、役職など(100字程度)

・最近関心を持った事柄(100字程度)

・自己PR(200〜300字程度)

 

 

2、千葉県警察

千葉県警

一次試験合格後、二次試験のための提出書類に、面接で使用される質問事項がたくさん書かれたものがある

質問事項は

・志望動機

・自己PR

・短所と長所

・気になったニュース

・今までがんばったこと

・どんな部署に行きたいか、その理由

・趣味や嗜好

・他に受験しているところはあるか

 

3、警視庁(東京都)

警視庁

一次試験合格後に送られてくる二次試験用の用紙はA3サイズ2枚で、

アルバイト歴などの他に、

SNSアカウントの記載、SNSは主に何を使ってるか

部活動、表彰、

交通事故や違反歴

最近読んだ本

併願状況

 

短文試験について

警視庁では二次試験の中の一つに、短文試験というのがあるそうです。

これは、時間内に以下の内容について記載するもので、時間がかなり少なく、書き終わらない人も多いようです。

・最近身近で起こった出来事

・長所短所

・関心を持ったことなど

など、全部で7つくらいの項目について、3行程度の短い文面でまとめる

一つ一つの文章量は多くありませんが、時間が短いようで、終わらせられない人も多いようなので、対策をしておく必要がありそうです。

 

4、山梨県警察

山梨県警

一次試験の合格者のみに郵送される面接シートの記載事項

・学校や職務経験でもっとも達成感と成果を得た経験(100字程度)

・ボランティア経験

・好きなスポーツ

・趣味や特技

・志望理由150〜250文字程度と、警察の仕事の中で興味のある分野(50文字程度)

・最近もっとも関心をもった時事

・自己PR(あなたの長所・短所を踏まえて記入)

・これまでの警察試験受験歴や他に民間を含めて就職活動をしているかどうか

 

 

5、大阪府警

大阪府警

・志望動機

・長所を警察の仕事にどう生かすか

・スポーツ経験と現在のトレーニング状況

・警察学校をどのように過ごすか

 

6、京都府

京都府

配布される面接カードに記載する内容

【面接カード1】字数はそれぞれルーズリーフで換算すると5行くらい

・なぜ京都府警を受験したのか

・理想の警察官像とは

【面接カード2】字数は各項目ルーズリーフで換算すると10行くらい

・志望動機

・学生時代に力を入れたこと

・最近感動したこと

 

実際の面接はこの面接カードから質問がふられるため、しっかり対策しておくことが必要

 

7、宮崎県警

宮崎県警

面接カード

1,志望動機欄:100〜200字

2,専攻学科及び卒論やゼミのテーマ:100〜200字

3,課題活動や部活動

活動内容や成績、務めた役職など

4,ボランティア:100〜200字

5,最近関心を持った事柄:100〜200字

6,自己紹介(私の人柄)100〜200字

 

8、鹿児島県警

鹿児島県警察

面接カードの記載事項

1,趣味・特技・部活動・ボランティア経験・アルバイト歴・卒論ゼミテーマ

2,あなたの人柄についてエピソードなども入れて具体的に記入せよ

約100字程度

3,最近関心をもった事柄(社会生活、時事問題、世界情勢など)についてあなたの考えを記入せよ

約100字程度

4,受験の動機・理由

約100字程度

5,警察官としてやってみたい仕事や業務とその理由

約100字程度

6,あなたがこれまでの学校生活、社会活動、職業体験などの中で、もっとも力を入れてきたことついて記入するとともに、それに取り組む過程で直面した困難などについて、どのような行動・役割をしたのか、できるだけ具体的に記入せよ

字数400〜500字程度でかなり大きな欄が設けられている。用紙片面の半分以上をこの欄が占める

7,自己PR

約100字程度

 

 

その他

都道府県は明かせないが、二次試験前に配布された用紙の内容を教えてくれた方がいました

・卒論、ゼミのテーマ

・志望理由

・サークルやアルバイト経験

・趣味、資格、特技

・最近関心をもったニュース

・自己PR

・希望する勤務先や職務内容

・自分の性格について

社会性、積極性、堅実性、コミュニケーション能力、精神的肉体的な強さ

の項目で、自分の性格はどれて当てはまるか丸をつける

 

以上がここ2〜3年以内に警察官試験を受験した方たちから教えていただいた情報です

どの都道府県警察にも共通して多いのは

・志望動機、どんな部署でどんな仕事をしたいか

・自己PR

・長所短所や自身の性格

などですね。

これらは一次試験合格してから慌てて考えてもいいものはできません。

その場しのぎで考えたものは、面接官が聞いたらすぐにわかります

学力試験の勉強の合間に少しずつゆっくりでいいので、考えを固めていく必要があります。

特に志望動機と自己PRの2点は目玉です

・自分はなぜそこまでして警察官になりたいのか、警察官になってやりたいことは何か(志望動機)

・自分が警察官として生かせることは何か(自己PR)

この2つはどの都道府県警察でも聞かれるでしょう。

面接官に、絶対に採用したい!と思わせるには入念な準備が必要です

一次試験受かってから、集めた情報を切り貼りして考えればなんとかなる、なんて思ってたら間違いです。

今から1日10分でもいいので考えていきましょう

 

自己PRについては、私自身が警察官の経験を踏まえて、警察にほしいと思われる自己PRを考えたものがあります

「体力を生かせる」などといったありがちな自己PRとはちがい、面接官の印象に残る自己PRとはどんなものか

警察での経験を踏まえた真剣に考えたものですので、ぜひ読んで参考にして下さい

元警察官ケイが、警察官採用試験に本気で合格するつもりで自己PR例文を考えた(警察官自己PR)

 

最後に、今回私のツイートを見て協力してくださった現役警察官の方や警察官試験受験者の方、本当にありがとうございました。

毎日激務で時間がない中、私へのメッセージに時間を使ってくれたこと、私からの追加の質問にまで返信してくれたこと、本当に感謝しています。

どうか仕事より自分の体や時間を優先して、無理なくやっていって下さい

今日も私達が安心して生活できているのは、皆さんがご自身の生活や体を犠牲にして過酷な勤務をしてくれているからです。