今回の記事のテーマは
もし警察官がけん銃を構えている現場に遭遇してしまったらどうしたらいいか
あなたが
人通りの多い駅前を歩いている
ショッピングモールで買い物をしている
住宅街を歩いている
もしその時突然大きな声で
「武器をすてろ!!」
という声がして、その方向を見たら警察官がけん銃を構えていて、その先には刃物をもった相手がいる。
そんな現場に居合わせてしまった時、どうしたらいいか。
やるべきこと
やってはいけないこと
があります。
1 とにかく遮蔽(しゃへい)物に隠れる。少しでも遠くへ離れる
基本的には、その場から少しでも遠くに離れる。
具体的な距離は、その現場の構造によってちがいますが、最低でも数百メートルは離れましょう。
警察官のけん銃の攻撃範囲の距離がどれくらいかは、ここでは明かせませんが、遠くに離れれば離れるほど安全であることは間違いありません。
直線的な距離よりもまずは、銃弾が直線的に届かない場所に身を隠す
けん銃という武器の大きな特徴の一つが、
基本的には直線的にしか飛ばないということです。
そのため、壁や建物で遮られた角を曲がったところに逃げ込んだり、強固な遮蔽物の陰に身を潜めることが、まずは何といっても重要です。
遮蔽物とは銃弾が貫通しない素材のものです。
なるべく分厚い金属やコンクリート製の物がいいです。
そういった物の陰にすぐに隠れて、姿勢を低くして下さい。
ガラスや布製、ビニール製の遮蔽物ではダメです。
2 周囲の人たちが安全な場所に逃げてくれることは、警察官の職務執行を助けることになる
周囲に人がたくさんいると、警察官はけん銃を発砲しずらいです。
もし発射して、無関係な人にまで銃弾が当たってしまったということはあってはならないからです。
だから、周囲に人がいることで、警察官がけん銃を使用しずらくなるのです。
「こんな現場中々見ることできない」
なんて、思っても絶対に遠くに離れましょう。
あなたが現場から離れないことは、警察官を危険にさらすことにもなります。
銃弾は必ず直線的にしか飛ばないとは限らない
先ほど私は、銃弾は基本的には直線にしか飛ばないと書きました。
しかし、銃弾がいきなり方向を変えることもあります。
それが跳弾というものです。
跳弾とは?
銃弾が一定の硬さのある物に対して、一定の角度で当たった場合、方向を変えて、殺傷能力を保持したまま飛び続ける現象のことです。
これは撃った警察官自身でさえ、どこに方向を変えて飛んでいくかはわかりません。
だから警察官の銃口が自分とはまったくちがう方向に向いていても、とにかく遠くに離れておくべきなのです。
銃弾が何に当たって、どう方向を変えて自分に向かってくるかはわからないからです。
警察官はこの跳弾の可能性も考えますので、周囲に人がいると本当にけん銃を発砲しずらいのです。
銃口の向きに関係なく、警察官が適切にけん銃を使用するためにも、とにかく安全な場所に離れ下さい。
3 もし警察官が単独だったら110番通報しましょう
これは安全な距離・場所まで離れてからです。
安全が確保できる場所まで離れることができたら、もし警察官が単独で対応していたら110番通報して下さい。
あなたの通報が警察官たちへの応援要請になります。
単独で対応している場合、相手への対応が精いっぱいで警察官が応援要請までできないこともあります。
そんな時に、あなたが110番通報してくれると、それが付近の警察官に一斉に無線指令されて応援要請されます。
もし警察官が単独だったら、これをしてくれたすごく助かります。
4、警察官と相手の延長線上には逃げてはいけない
すぐに離れるといっても、絶対に向かってはいけない方向があります。
それが、警察官と相手の延長線上です。
↑この図の矢印の先の線上です。
警察官と相手の線上の延長線上。絶対にここに入ってはいけません。
あなたが図中のⒶにいるなら✖方向に逃げてはいけません
Ⓑにいるなら✖方向に逃げてはいけません
なぜ?
銃弾は人間の体を貫通するからです。
特殊部隊以外の警察官が携帯しているけん銃は小型で、殺傷能力も最小限に抑えられてはいます。
しかし、それでもけん銃から発射された銃弾が人間の体を貫通するくらいの威力はあります。
そのため、警察官と相手の延長線上にいると、警察官がけん銃を発射したら、相手の体を貫通した銃弾を自分が被弾する可能性があるのです。
結果的に警察官が撃てない状況を誘発しかねない
あなたが延長線上にいると、警察官はこう思います。
「もし今相手に撃ったら、後ろにいる無関係な人にまで当たるかもしれない。」
そのことで、撃つべき時に撃てなくなるかもしれません。
あなたが怪我するだけでなく、警察官も危険にさらすことになるのです。
これが、警察官と相手の延長線上に入ってはいけない理由です。
逃げる際には、どうか気を付けて下さい。
警察官がけん銃を構えている現場に居合わせるなど、一生に一度もない人がほとんどです。
でもいつ自分がそんなところに居合わせてしまうかなんてわかりません。
そんな時にどうしたらいいのかなんて、ほとんどの人が知る機会なんてありません。
そこで今回まとめておきました。
日本には凶悪犯がたくさんいます。
自分のためなら平気で人を傷つけたり、命を奪う奴らはそこら中にいます。
そいつらを警察官が逮捕するには、一般市民の方々の協力は不可欠です。
もし万が一そんな現場に居合わせてしまった時は、パニックにならず落ち着いてこの記事で読んだことを思い出して下さい。